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ロマサガ3の二次創作を書いているひとのブログです。
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休養しろと言われて陣営内からちょっと離れたスタンレー市街へやってきたヤン・エイは、明らかに東の出身らしい容貌の一団に出会った。話しかけてみると、かれらは家族でパブと宿屋を経営していたが、大平原を通るキャラバンが減って、しかも東の都はふたつともモンスターの巣窟になってきたから、暮らしがたちゆかなくなる前に東に移動してきたんだといった。
ヤン・エイは心底驚いた。兄からたまに手紙がきていて、みんな元気だとしか書かれていなかったからである。元気どころか、玄城が今どうなっているかわからない。
ヤンは、立ち止まって考えると次々に人にぶつかって文句を言われるので、仕方なくパブに入ってほうじ茶を頼んだ。パブの店員は子供がパブに来ても決して感じ悪くしなかった。
「考え事ならあの窓辺がいい。静かだからね」
ヤンの手に陶器のカップを持たせながら店員は親切に言った。

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 オリバーのいた銀行が建物ごと消し飛んだと聞かされ、その場で気を失ったコーデルはほどなく意識を取り戻し、体調は何ともないし、その事件はショックだが今直面している問題とは無関係だと言い張った。だがソロンギルは気を遣って彼女を休ませ、今日の打ち合わせは中止になった。

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フェリックスは、急いで茂みの中を覗いた。にぎやかなパスの一族をもう一度ちゃんと見ておきたかったからだ。通じるかどうかはわからないが、助けてくれた礼も言いたかった。チョコレート色の、ちょっと不気味で可愛い姿を想像していたのだが、茂みの向こうにはその影も形も残っていなかった。
「シャイな連中らしいですね」フェリックスは徒労に終わった探索から戻り、木漏れ日の下で話し込んでいる師弟に向かって言った。

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雪になりそうな曇り空だった。夕方近くなっていたので、あたりはもう薄暗い。北側の平原からは、狼の遠吠えが聞こえてきた。
馬車は荒地を突っ切り、丘を転げるように下って、かなたに見える林を目指した。

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晴天で順風、ファルコ一味を乗せたB.B.号は、最初の寄港地ミュルスをめざして快走していた。

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