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ロマサガ3の二次創作を書いているひとのブログです。
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休日に、ふと、頭を酷使してみたくなったので、海外のなんですけど(なので、敢えてURLは載せません)、Daymare Townをやってみました。
文字通り白昼夢的な、風の音だけが響くゴーストタウンで、変な鳥とかアイテムをみつけて
町から出る橋を起動させる、という脱出ゲーなのです。
手書きのモノトーンのイラストの中をあっちこっち探りながら移動。
変な鳥を10羽見つけるのが大変でした。でも、なんとなく満足v

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試験的につなげていたツイッターをアカウント削除しました。
速度のある更新はしていないのと、それほどツイッター人口があるとは思えないので、
ブログへお越しの方にはやはりブログで読めるように書くのがよいという判断です。
フォローしていただいた方には申し訳ありません。

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11日付けで拍手とコメントいただきました。
ありがとうございます。

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カタリナは怒りに震え、握りこぶしでパブのテーブルを叩き割らんばかりだった。グラスの黒ビールは一気に飲み干している。見事な飲みっぷり。しかしながら、流れ者のトレーダーであるトーマスが、思わず気になってどうしましたかと声をかけるほど、彼女は異様な状態だった。
「家宝を盗まれたんです。マスカレイドを!」叫ぶような口調で彼女は答えた。
「え、家宝を? どんなヤツにです?」
トーマスは、家宝というからには宝石をちりばめた冠か何かだろうととっさに想像した。彼女、店での態度から見ても貴族という雰囲気で、さっきまでの雷雨を避けるためにお忍びでここで愚痴っているに違いない。
「暗くて、土砂降りで、顔までは。どうしよう、大事な大事な、マスカレイド。15歳の頃からかれこれ○年、ずっとそばにおいていたのに!」
今度は涙ぐみながら赤ワインを一気飲みである。「かれこれ」のあとを何年なのか伏せるのは、実年齢をごまかしているのだが、それよりビールと混ぜたのでは悪酔いしそうだ、とトーマスは思った。
「よし、雨も上がったし、もう逃がすものですか」と、勢いよく立ち上がるカタリナ。まだ全然酔っていないようだ。さすがだな、と、なぜかトーマスは感心した。
「同行しましょうか。女性一人で賊を追うなど、危険です」
「それはご親切に。でもお礼を払う能力がありませんの。それとも、このパブの馬を持っていく?」
いいえ、と、トーマスは真面目に首を振って。
「それより、詳しくお話しください。きっと力になれると思うんです」
そこへ、パブのドアが開いてポニーテールの若いムスメが入ってきた。
「いたよ、マスカレイド。ケガもないし、もう納屋よ」
いたって?トーマスは耳を疑った。ケガもない?
「納屋の裏にケガしてる男がいて、怪しいと思えばこいつが泥棒でね。弓で脅してとっとと役人に突き出してやったわ」
「何から何までありがとう、エレン。一杯おごるわよ」
エレンは差し出されたウイスキーを、まるでスポーツ飲料でも飲むようにごくごくと飲んだ。
「そうそ、カタリナ、これからバーベキューでもどう?」と、麻袋に入れた野菜の山を見せる。
「いいわねえ」
二人はご機嫌で連れ立ってパブを出て行く。
「あの、マスカレイドってひょっとして」トーマスはけげんな顔を隠せない。
「ええ」カタリナは笑って答えた。「うちの農場の大事な乳牛のことですわ。大型の珍しい種類で、素晴らしい赤色をしてるわ。目をつけた泥棒は大抵蹴られて逃げ出す気の荒い牛なんだけど、おやつにチロリアンを欲しがるときは子牛みたいなの」
「はあ」
パブのドアの向こうは、牧草地が広がっている。エレンはそこで髪を風になびかせて森のかなたを見つめた。トーマスはその横顔が美しいことに気付き、思わず、どうしたんですかと声をかけた。
エレンは手にしたピーマンを持ち直し、ぽつりと言った。「東へ、行ってみたいわ」

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パブ「栄光ある玉座」の主人ミカエルには秘密があった。昼間はパブの主人。夜はロアーヌに来るあくどい商人やちんぴらを一掃するのに怪傑に変装するのである。レイピア系武器の名手であるミカエルは次々と悪党を片付けるだけでなく、仮面こそつけているがそのいでたちが派手で、見事な黒い馬にまたがり、マントの下には紫色に輝くアーマーを着ている。
実は表の顔では、彼は取引先のゴドウィン酒造とひと悶着あって、ようやく商売が軌道に乗ったところだった。
「ミカエルさんはお父さんのあとを継いで色々と大変なんだろうね」
「でも、あんな命令口調でよく接客がつとまるわね」
と、町の人々はちょくちょく彼を話題にした。無論、ミカエルはそういう噂などどこ吹く風である。いずれロアーヌを出て、世界各地にパブのチェーンを出そうと野望を抱いているのだ。
が、昼間は閑古鳥のパブ。従業員はバイトの「影」ひとりでも余っている。
さて、ある日の午後、新聞一面を飾る自分の記事を、ミカエルはパブのカウンターによりかかってニヤニヤしながら読んでいた。
「これを見たか?『月夜に出現したヒーロー;ひったくりに襲われた老婆のポーチを奪還』なかなかいいものだな」
カウンターの後ろからそっくりな声がためらいがちに応じた。
「事件がちっちゃすぎではございませんか? ポーチにはいってたのってハンカチとティッシュだけだったじゃないですか」
「小さな事件を摘み取れば巨悪は防げるものだ。先週のこの記事を見ろ」
と、丁寧にスクラップした記事をつきつける。
「ええと?『謎のヒーロー怪傑ロビン、安物ワインの不正を暴く』」
「おかげでロアーヌのワイナリーの信用が保てたと粗品を持って人が来た」
「それじゃ、正体がバレバレじゃないですか。というか、これは私が解決した件ですよねえ」
「お前が変装時も影をしてくれていることは褒めてやる。だがなぜロビンだ? 私はロビンと名乗った覚えはないぞ」
話をそらされた上に痛いところを突かれ、影はそこでぎくりとした。
怪傑の影までやらされてバイト代は同じは割りに合わない、と考えていた彼は、自分の変装用のアーマーに本物とは違う細工を入れた。それはロアーヌの頭文字を入れたつもりだったのだが、やけくそで作って不注意にも、LとRを間違えていたのだった。

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