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今年は猛暑のため、しょっちゅう頭がいたくなり(15分外を歩いただけで)
読書が進みませんでした。<すでに過去形というやる気のなさ。
今日は今までよりもっとダラダラと、小道具の話。
◆小道具
武器が剣や斧の時代なので、時代的に飛躍させないというのが基本です。
ウチの場合、電気がないので、新聞は手刷りで、部数も少なめ。写真はありま
せんが、代用として肖像画です。ちなみに『Tears』でのミカはツヴァイクで
面が割れかけてました。もしコインに国王の顔を刻んでおくと、良くも悪くも
国民の隅々まで王の顔が覚えられることになります。そんな国から王が亡命す
るのは困難でしょうね。
電報がないのは小説の中で痛いですが、ギリギリで、モールス信号はあればい
いなと思います。(実際書くことがないが)
新聞が一応刷れるので本は印刷で出まわっています。ただし、廉価本は難し
い。王宮の書庫にある多くの本は写本で、豪華な金箔が使ってあるはずです。
それをモニカが無断で持ち出し、庭園で読んで泥をつけたり、犬の足跡をつけ
られたり。ミカはそれを見つけて黙って修理に出しています。(次世代ではア
ンゼリカが輪をかけて乱読しています)
食器。ロアーヌ宮では銀食器です。これは趣味の問題ではなく、いつ毒を盛ら
れるかわからない時代が長かったため。毒がつくと銀は反応を起こすのですぐ
判別できます。したがって、本気でミカたちを狙う者は、銀では区別ができな
い毒を探し出してくるか、別の暗殺手段を整えるかするでしょうね。
メニュー。
シノンが近いため、農産物が豊富です。ジャガイモ、豆類、大麦、キャベツく
らいは作って欲しい。果物は葡萄とリンゴとチェリーは王宮に献上できる出
来。スモモはとった者勝ち。
ミュルスからは海産物が届きます。しかしサバは腐るので食べたければミュル
スのパブで。肉類はそこそこ。森があるので、シカ、イノシシ、それからウサ
ギ。羊の料理法は香辛料ととともにナジュから伝わったかもしれません。
ミカや高位の貴族が王宮にいる場合は、専用の広いダイニングで食べます。食
事は大事な会議を兼ねている場合もあります。
もっと下級の騎士たちは、1階か地下の、やや狭い、素朴なテーブルについて
黒パンと干し肉というハイジのような食事をします。彼らはフォークの使い方
をマスターするのが面倒で、手とナイフだけで食べます。その室内には猟犬が
放し飼いになっていて、残りの骨付き肉を投げてもらって食べています。
下級騎士がこんなに行儀が悪いのは元が平民でも性格が荒い者が多いからで
す。町の人や農家ではもっとつつましい食事風景のはずです。
仕事部屋。
ミカの机はオークのどっしりしたあめ色のデスクです。書類は公文書なので多
くは羊皮紙です。城の中は昼間でも明るくないため、廊下にも灯りが絶えず、
仕事のときもロウソクを使います。多少洒落た燭台で、真鍮でできているみた
いです。執務室の一角にはもっとゴシックな燭台も置いてあります。その後ろ
に赤い皮製のソファがあり、そこはレオニード伯爵の指定席らしいです。きっ
とポドールイの小物はごてごてしているんでしょう(殴)
ミカは手紙を書くと、封印に紫青のシーリングワックスを垂らして、アウス
バッハ家の封印を押します。安直ですがこれは葡萄の意匠という設定にしてあ
ります。(『Dearest』のミカの手紙はこの正式なやり方で封をされました)
*前にバースデーカードをワックスで封をして送ってきた友達がいました。い
や、いいんだけどね、そのワックスで重量オーバーしてこっちが不足料金払っ
たんだよね(爆)
お風呂。
お風呂好きなミカは毎日入るでしょうが、下級騎士は個室もないし、バスタブ
もついていません。入りたかったら召使に言って、タライみたいな木製バケツ
にお湯を入れてもらいます。強制的に半身浴です。
「セッケンを持って来い!」とその下級騎士は怒鳴ります。
召使はごついセッケン(アレッポの石鹸をもっとごつく想像)を握っていま
す。これはリブロフ製。石鹸や寝具を作る技術は、ゲッシア当時のナジュが世
界一だったのではないかと思います。それが本編の時代ではリブロフ産という
ことにされてロアーヌにもはいってくるという。(次世代ではピドナでも新し
いハーブ石鹸が開発されていそう)
「何日洗ってないんですか、虫が湧きますよっ」と、下級騎士は召使に乱暴に
髪を洗われます。この召使は主人を余り尊敬していないみたいですが、前線に
行くときは傍を離れない覚悟であり、文句いいながらも仲のいい主従の一例で
す。
こんな感じで、ウチのロアーヌでは王宮にそれはそれはたーくさんの人材がい
ることになってます。(まだこれで設定の3割くらいと思うし)
何事も手動なのでその分も人手がいります。ミカの蝋燭立てひとつでも磨く誰
かがいなければなりませんし、侯爵と下級騎士の間にも、さらに町や港や開拓
地にもそれぞれの身分の人々が存在します。それでロアーヌという国が成り
立っているので、トップにいるミカはかれらの信任を得つづけていかねばなり
ません。これは大変なストレスであると想像しても間違いではないでしょう。
なんせ、設定考えるだけでもぐったりですから。
読書が進みませんでした。<すでに過去形というやる気のなさ。
今日は今までよりもっとダラダラと、小道具の話。
◆小道具
武器が剣や斧の時代なので、時代的に飛躍させないというのが基本です。
ウチの場合、電気がないので、新聞は手刷りで、部数も少なめ。写真はありま
せんが、代用として肖像画です。ちなみに『Tears』でのミカはツヴァイクで
面が割れかけてました。もしコインに国王の顔を刻んでおくと、良くも悪くも
国民の隅々まで王の顔が覚えられることになります。そんな国から王が亡命す
るのは困難でしょうね。
電報がないのは小説の中で痛いですが、ギリギリで、モールス信号はあればい
いなと思います。(実際書くことがないが)
新聞が一応刷れるので本は印刷で出まわっています。ただし、廉価本は難し
い。王宮の書庫にある多くの本は写本で、豪華な金箔が使ってあるはずです。
それをモニカが無断で持ち出し、庭園で読んで泥をつけたり、犬の足跡をつけ
られたり。ミカはそれを見つけて黙って修理に出しています。(次世代ではア
ンゼリカが輪をかけて乱読しています)
食器。ロアーヌ宮では銀食器です。これは趣味の問題ではなく、いつ毒を盛ら
れるかわからない時代が長かったため。毒がつくと銀は反応を起こすのですぐ
判別できます。したがって、本気でミカたちを狙う者は、銀では区別ができな
い毒を探し出してくるか、別の暗殺手段を整えるかするでしょうね。
メニュー。
シノンが近いため、農産物が豊富です。ジャガイモ、豆類、大麦、キャベツく
らいは作って欲しい。果物は葡萄とリンゴとチェリーは王宮に献上できる出
来。スモモはとった者勝ち。
ミュルスからは海産物が届きます。しかしサバは腐るので食べたければミュル
スのパブで。肉類はそこそこ。森があるので、シカ、イノシシ、それからウサ
ギ。羊の料理法は香辛料ととともにナジュから伝わったかもしれません。
ミカや高位の貴族が王宮にいる場合は、専用の広いダイニングで食べます。食
事は大事な会議を兼ねている場合もあります。
もっと下級の騎士たちは、1階か地下の、やや狭い、素朴なテーブルについて
黒パンと干し肉というハイジのような食事をします。彼らはフォークの使い方
をマスターするのが面倒で、手とナイフだけで食べます。その室内には猟犬が
放し飼いになっていて、残りの骨付き肉を投げてもらって食べています。
下級騎士がこんなに行儀が悪いのは元が平民でも性格が荒い者が多いからで
す。町の人や農家ではもっとつつましい食事風景のはずです。
仕事部屋。
ミカの机はオークのどっしりしたあめ色のデスクです。書類は公文書なので多
くは羊皮紙です。城の中は昼間でも明るくないため、廊下にも灯りが絶えず、
仕事のときもロウソクを使います。多少洒落た燭台で、真鍮でできているみた
いです。執務室の一角にはもっとゴシックな燭台も置いてあります。その後ろ
に赤い皮製のソファがあり、そこはレオニード伯爵の指定席らしいです。きっ
とポドールイの小物はごてごてしているんでしょう(殴)
ミカは手紙を書くと、封印に紫青のシーリングワックスを垂らして、アウス
バッハ家の封印を押します。安直ですがこれは葡萄の意匠という設定にしてあ
ります。(『Dearest』のミカの手紙はこの正式なやり方で封をされました)
*前にバースデーカードをワックスで封をして送ってきた友達がいました。い
や、いいんだけどね、そのワックスで重量オーバーしてこっちが不足料金払っ
たんだよね(爆)
お風呂。
お風呂好きなミカは毎日入るでしょうが、下級騎士は個室もないし、バスタブ
もついていません。入りたかったら召使に言って、タライみたいな木製バケツ
にお湯を入れてもらいます。強制的に半身浴です。
「セッケンを持って来い!」とその下級騎士は怒鳴ります。
召使はごついセッケン(アレッポの石鹸をもっとごつく想像)を握っていま
す。これはリブロフ製。石鹸や寝具を作る技術は、ゲッシア当時のナジュが世
界一だったのではないかと思います。それが本編の時代ではリブロフ産という
ことにされてロアーヌにもはいってくるという。(次世代ではピドナでも新し
いハーブ石鹸が開発されていそう)
「何日洗ってないんですか、虫が湧きますよっ」と、下級騎士は召使に乱暴に
髪を洗われます。この召使は主人を余り尊敬していないみたいですが、前線に
行くときは傍を離れない覚悟であり、文句いいながらも仲のいい主従の一例で
す。
こんな感じで、ウチのロアーヌでは王宮にそれはそれはたーくさんの人材がい
ることになってます。(まだこれで設定の3割くらいと思うし)
何事も手動なのでその分も人手がいります。ミカの蝋燭立てひとつでも磨く誰
かがいなければなりませんし、侯爵と下級騎士の間にも、さらに町や港や開拓
地にもそれぞれの身分の人々が存在します。それでロアーヌという国が成り
立っているので、トップにいるミカはかれらの信任を得つづけていかねばなり
ません。これは大変なストレスであると想像しても間違いではないでしょう。
なんせ、設定考えるだけでもぐったりですから。
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週末なんだから更新のほうを急げばといわれそうですが、こだわりをもう少
し。
◆大道具
サガ小説書いていて一番のお楽しみがじつは大道具の扱いだったりします。
人物のやりとり以前に大道具です。ちょっとヘン?(笑)
大道具は風景より一段進んだ背景ですから、考えねばならないのがこの世界の
エネルギー&ハイテク事情。私はいんちき中世のロアーヌをメインに書いてい
るので、そのイメージを重視します。
説明が長たらしくなると逆効果なので、調べた挙句に現代を反映させることも
ありますが、中世ヨーロッパの雰囲気は自分が好きなので、基本ははずさない
ようにしています。そしてこれをはずすのはギャグを書くときだけです。ギャ
グでは「そんなものがロアーヌにあってたまるか」という矛盾を笑いに仕立て
るのが狙い。
石油燃料は全く使いません。電気もガスもなし。
ごくまれに地熱をエネルギーに使います。アラケス話のエレベーターは魔王殿
地下の地熱発電に近いシステムで動いているということに。でもそれは魔王殿
が作られた時代にだけあった技術で、本編の時代には伝わっていないという設
定にしています。でないと、古い雰囲気の設定を保てなくなるから。
移動手段は馬か馬車か船か徒歩。道路の整備が簡単ではない(アスファルトと
かないし)ので、大きな街道以外は山道であり、そこに盗賊や魔物が出てくる
ことになります。シノン開拓地などは夜はもう真っ暗で、かなり危険な地域。
領主が名君ならばまだいいですが、そこだけゴドウィンの管轄だったらお先
真っ暗なんてことになるなあと思って書いたのが『Blessing leos』。
少ない道の代用として水路が発達する地方も当然あるはずで、イタリアが基本
であるピドナ旧市街の海岸沿いはヴェネツィアのようなところと想像しまし
た。『薔薇園が燃えた日』の船匠のオヤジがいかにもカンターレ、ビヴァー
チェな感じ(殴)なのは、こういうわけです。
個人的にイタリアではヴェネツィアに一番行ってみたい。温暖化が進んで水浸
しで歩けなくなる前に。
建物も大道具に入ります。
例えばミュルスの大聖堂はどんなふうに建っているか。
現代の建物ではないので、昔のカテドラルの資料なんかを見て、素材を調べ、
正面を頭でデザインし、次に内装を考えます。
とか偉そうにいっても、典型的なカテドラルから選んでいるだけなんですけ
ど、写真や図面を穴があきそうになるまで眺めて、自分が中に踏みこむとどう
いうふうに見えるかを想像します。そして見える・聞こえる・香る・触る(気
がする)ものを書くだけ。
好きな場所を想像してこれをやるとちょっとしたトリップになってるかもしれ
ません(危)
次書くときは、小道具の話をしますねー。
今日は気温はそうでもないけど湿度で死にそうです。
昨日の記事で楽しんだという感想を貰えたので調子に乗って続きです。
◆名前と題名で6割
オリジナルくさい私の小説では、オリキャラの名前を考えるのがひと苦労で
す。
ちょっとならすぐ決まるんだけど、何人も出すと規則性を持たせておかないと
自分が覚えられない。
アラケス話『The name of a halberd』の場合は、アラケスがA,ヒルダがH
なので、間のアルファベットを脇役に当ててつくりました。クレオン=C,ダ
ンテ=D,エメ=E,F=フィオナという具合。草稿をメモ帳に打っている
間、名前はABC・・・だけ。完成版で抜けたアルファベットは、草稿のとき
にはいた人物たちです。最後に置換で名前を設定してアップロード。
ちなみにわかりにくいのですが、このヒルダはロアーヌ初代侯爵妃ヒルダと同
一人物です。
ヒルダという名前からいうなら完全に北欧系のはずを、勝手にゼルナム族にし
ている。しかもミカモニのハロウィン話『All soul's night』に出てくるヒル
ダのいでたちにその設定を反映させとる。
ハリードの長編『vanity and valiant』では、オリキャラは恐竜の名前の変形
が多いです。コンピトスはそのままコンピトゥス・ソグナトゥスで、性格もこ
のスカベンジャー恐竜(鶏の大きいのくらいのサイズしかない)のイメージで
こせこせと書いて見ました。
『An innocent guardian』で、諸王の都で幽霊になっているタルディーナは
ちゃんとアラビア語。「彼女は招く」という意味で、書きようによってはホ
ラーな名前かも(笑)
アウナス話『Pillar of the flame』 は、舞台こそジャングルをイメージし
ましたが、名前はケルトです。アウナスの称号ジアラクは「赤い」という意
味、悪魔的な人物クローナンは「ささやく者」、仲間のヴェンは「山」、国の
名称アルトヘナは「高い炎」で、これをもし文中で説明してしまえば、最後の
火柱のシーンが予測できてしまうところですね。
次世代では名前が大量に必要だったのでケルティックとトールキンを使ってい
るのですが、そっちはまた後日ネタバレを。
題名について。
題名は描き始める前に考えようとはするのですが、大抵は構成が出来て筆が
乗ってきた頃に決まっています。殆どが作品の内容を要約した言葉になってい
ます。
英語なのは、深い意味はないです。照れ隠しはあると思うんですけど、日本語
にしてみると同じ意味でも妙に大げさになる感じがして嫌なので英語で。
自分で捻った方だと思うタイトルは、
kittens on the board(チェス盤の上の仔猫たち)・vanity and valiant(虚
しさと剛勇)・Ragazzazio scherzo(不良少年のスケルツォ)
All soul's night(直訳すれば「全ての魂の夜」ですがこれは決まった言い方
です)とIcarus(イカロス)は結構一発で閃いて決めました。
題名が決まると、そこからその題名に沿った展開で一気に書き進めます。そん
なわけで、名前と題を捻るのは、机に向かわなくても辞書など寝転がって見て
いてできることだし、書くのとは別の楽しみがあります。
昨日の記事で楽しんだという感想を貰えたので調子に乗って続きです。
◆名前と題名で6割
オリジナルくさい私の小説では、オリキャラの名前を考えるのがひと苦労で
す。
ちょっとならすぐ決まるんだけど、何人も出すと規則性を持たせておかないと
自分が覚えられない。
アラケス話『The name of a halberd』の場合は、アラケスがA,ヒルダがH
なので、間のアルファベットを脇役に当ててつくりました。クレオン=C,ダ
ンテ=D,エメ=E,F=フィオナという具合。草稿をメモ帳に打っている
間、名前はABC・・・だけ。完成版で抜けたアルファベットは、草稿のとき
にはいた人物たちです。最後に置換で名前を設定してアップロード。
ちなみにわかりにくいのですが、このヒルダはロアーヌ初代侯爵妃ヒルダと同
一人物です。
ヒルダという名前からいうなら完全に北欧系のはずを、勝手にゼルナム族にし
ている。しかもミカモニのハロウィン話『All soul's night』に出てくるヒル
ダのいでたちにその設定を反映させとる。
ハリードの長編『vanity and valiant』では、オリキャラは恐竜の名前の変形
が多いです。コンピトスはそのままコンピトゥス・ソグナトゥスで、性格もこ
のスカベンジャー恐竜(鶏の大きいのくらいのサイズしかない)のイメージで
こせこせと書いて見ました。
『An innocent guardian』で、諸王の都で幽霊になっているタルディーナは
ちゃんとアラビア語。「彼女は招く」という意味で、書きようによってはホ
ラーな名前かも(笑)
アウナス話『Pillar of the flame』 は、舞台こそジャングルをイメージし
ましたが、名前はケルトです。アウナスの称号ジアラクは「赤い」という意
味、悪魔的な人物クローナンは「ささやく者」、仲間のヴェンは「山」、国の
名称アルトヘナは「高い炎」で、これをもし文中で説明してしまえば、最後の
火柱のシーンが予測できてしまうところですね。
次世代では名前が大量に必要だったのでケルティックとトールキンを使ってい
るのですが、そっちはまた後日ネタバレを。
題名について。
題名は描き始める前に考えようとはするのですが、大抵は構成が出来て筆が
乗ってきた頃に決まっています。殆どが作品の内容を要約した言葉になってい
ます。
英語なのは、深い意味はないです。照れ隠しはあると思うんですけど、日本語
にしてみると同じ意味でも妙に大げさになる感じがして嫌なので英語で。
自分で捻った方だと思うタイトルは、
kittens on the board(チェス盤の上の仔猫たち)・vanity and valiant(虚
しさと剛勇)・Ragazzazio scherzo(不良少年のスケルツォ)
All soul's night(直訳すれば「全ての魂の夜」ですがこれは決まった言い方
です)とIcarus(イカロス)は結構一発で閃いて決めました。
題名が決まると、そこからその題名に沿った展開で一気に書き進めます。そん
なわけで、名前と題を捻るのは、机に向かわなくても辞書など寝転がって見て
いてできることだし、書くのとは別の楽しみがあります。
今年の夏は今日でもう台風が2度も来ます。
まあそれでなくても真夏はインドア派になるのですけど。
溶けていて小説を書くエネルギーがないので、
これまでのお話をしようと思います。
要するにこれまでどうやって書いていたかのネタばらし。
または、ものすごくいい加減なあとがき。
参考にはならないと思うんで暇潰しに読んでください。
カテゴリー「雑文」です。
◆最初に舞台を考える、それも大掛かりに
単純にいうと、私の書いたものではロアーヌがイギリス~フランス、ポドール
イがドイツ、ピドナがイタリア、ツヴァイクがロシア、グレートアーチがオー
ストラリア北部、玄城が昔の西安のイメージです。ナジュは作品によってイ
メージ使い分け、ジャングルはアマゾンです。
さあそれで、まず季節を決めて、ミカエルが馬車で移動することにして、どう
いう風景の中を行くのかを書こうと考えます。
次にすることは、設定した場所をある土地としてありそうな風景にするという
ことです。まあ、知って居る範囲で(殴)
ロアーヌを英仏だと決めたんだから、植生を英仏にあるものと一致させます。
『kittens on the board』で、悪ガキモニカがカタリナを従えて母親の住んで
いた家を訪ねるシーンでは、英国北部の荒野を想定しました。ここでは強い冷
風にさらされて、地表を這う小花(ヘザー)しか咲くことができません。夏は
あっという間に過ぎ、冬はそこらじゅうが凍りつくような場所です(雪が降っ
ても風で吹き散らされる)。
デフォルトではロアーヌはここまで寒くないはずですが、これは衣装(の色合
い)をしぶくしたかったので勝手に気温を下げた結果です。もっといえば、大
聖堂シリーズ(違)はクリスマスを想定しているので、雰囲気のためにどんど
ん雪を降らせます。
ミカエルは歩き回るうちにブーツの先っぽが溶けた雪でベチャベチャ。ほっと
くとしもやけになるでしょう(殴)ブラックがかくまわれた話のほうが積雪量
が多くて、ジャッカルたちが踏んで近づいてくるとき、ギュイギュイという感
じの音がしているはずです。
◆風景は、そのまま人物の心象風景とリンクする
こっからここかまでが風景だ、その次からが人物の話だ、と大げさな境界線が
できてしまうのは好きではありません。それと、主人公がキャピキャピ(死
語)と浮かれていて外がどんより、ということは余り私はやりません。しかし
私の主人公はよくくよくよしたり思いつめたりするので天気がいつも怪しくな
ります。ちなみに、寒くてもそうでなくても、怪しい空模様は個人的に好きで
す(うるさい)。
風景に人を配置する作業が結構楽しいんです。シミュレーションかほとんどま
まごと感覚かな。
例えば『The eternal summer』のバンガードの外のテラス席のシーンは特に重
要な場面でもないのですが、ゴッホの絵にある夜のカフェテラスを頭において
書きました。冒頭から海の青、フォルの青みがかった髪、とブルー基調なの
で、ここは夏の夜空の色を狙いました。
次回また思い出しながら続けます。
まあそれでなくても真夏はインドア派になるのですけど。
溶けていて小説を書くエネルギーがないので、
これまでのお話をしようと思います。
要するにこれまでどうやって書いていたかのネタばらし。
または、ものすごくいい加減なあとがき。
参考にはならないと思うんで暇潰しに読んでください。
カテゴリー「雑文」です。
◆最初に舞台を考える、それも大掛かりに
単純にいうと、私の書いたものではロアーヌがイギリス~フランス、ポドール
イがドイツ、ピドナがイタリア、ツヴァイクがロシア、グレートアーチがオー
ストラリア北部、玄城が昔の西安のイメージです。ナジュは作品によってイ
メージ使い分け、ジャングルはアマゾンです。
さあそれで、まず季節を決めて、ミカエルが馬車で移動することにして、どう
いう風景の中を行くのかを書こうと考えます。
次にすることは、設定した場所をある土地としてありそうな風景にするという
ことです。まあ、知って居る範囲で(殴)
ロアーヌを英仏だと決めたんだから、植生を英仏にあるものと一致させます。
『kittens on the board』で、悪ガキモニカがカタリナを従えて母親の住んで
いた家を訪ねるシーンでは、英国北部の荒野を想定しました。ここでは強い冷
風にさらされて、地表を這う小花(ヘザー)しか咲くことができません。夏は
あっという間に過ぎ、冬はそこらじゅうが凍りつくような場所です(雪が降っ
ても風で吹き散らされる)。
デフォルトではロアーヌはここまで寒くないはずですが、これは衣装(の色合
い)をしぶくしたかったので勝手に気温を下げた結果です。もっといえば、大
聖堂シリーズ(違)はクリスマスを想定しているので、雰囲気のためにどんど
ん雪を降らせます。
ミカエルは歩き回るうちにブーツの先っぽが溶けた雪でベチャベチャ。ほっと
くとしもやけになるでしょう(殴)ブラックがかくまわれた話のほうが積雪量
が多くて、ジャッカルたちが踏んで近づいてくるとき、ギュイギュイという感
じの音がしているはずです。
◆風景は、そのまま人物の心象風景とリンクする
こっからここかまでが風景だ、その次からが人物の話だ、と大げさな境界線が
できてしまうのは好きではありません。それと、主人公がキャピキャピ(死
語)と浮かれていて外がどんより、ということは余り私はやりません。しかし
私の主人公はよくくよくよしたり思いつめたりするので天気がいつも怪しくな
ります。ちなみに、寒くてもそうでなくても、怪しい空模様は個人的に好きで
す(うるさい)。
風景に人を配置する作業が結構楽しいんです。シミュレーションかほとんどま
まごと感覚かな。
例えば『The eternal summer』のバンガードの外のテラス席のシーンは特に重
要な場面でもないのですが、ゴッホの絵にある夜のカフェテラスを頭において
書きました。冒頭から海の青、フォルの青みがかった髪、とブルー基調なの
で、ここは夏の夜空の色を狙いました。
次回また思い出しながら続けます。